制御部の検討
制御系はCNC3018の部材を使いたいのですが、Grbl0.9はバージョンアップしとこうと思います。
理由は、 私のCNC3018だとNC速度とレーザー出力が同調していないので、矩形加工などの角が焦げてしまいます。
新しいGrbl1.1はこれが改善されている(レーザーモードというものが使える)らしいです。
↓レーザーモードについてはこちらを参考にさせていただきました。
https://cnc-selfbuild.blogspot.com/2016/12/grbl11-laser-mode.html
CNC3018の制御基板をGrbl1.1にアップデートしたいのですが、ちょっとハードル高め。
結局Grbl1.1の制御基板を新たに購入しました。
新基板到着
さて、新しい Grbl 基板、動いたは動いたんですけどね、ちょっと問題ありでした。
新基板動かしてみたら実はGrbl0.9だったという落ち。
私の思い込みですかね、商品名見て Grbl 1.1だと思ったんですが・・・
バイヤーに連絡したところ、アップデートファイルを送るとのこと
メールを待つ間、旧基板のドライバIC周りの解析が進んだので、新基板のマイクロステップ設定など基本的な部分は理解。
旧基板はジャンパピンがなくて、配線パターンで1/16に固定のよう。 新基板はジャンパピンあり。
リミットスイッチなどの専用コネクタもあるので使い勝手は良さそうです。
CNC3018のモータードライバーは旧、新基板双方ともA4988ではなくHR4988(互換品?)が実装されています。
電流検出抵抗はよくネットで目にする0.05Ωとか 0.068Ω ではなく、0.1Ωなので電流制限の調整の際は要注意。
こちら↓を参考に理解を進めました。
https://garchiving.com/try-stepping-motor-by-arduino-and-a4988/
↓ 改めて紹介。CNC全般、レーザーカッターの理解にはこちら。
宝の山です。 まだ全容がつかめていません。 blog主様に感謝です!!
さて、参考までにCNC3018のGrbl設定もチェックしておきます。
CNC3018の送りねじが4mm/回転。
Grbl設定が800steps/mm。
ということは3200steps/回転。
ドライバが1/16設定ということは、モーターの仕様は200stepとなります。
電流制限は旧基板のVref実測値から推定すると、X,Y軸が0.7A、Z軸が0.25A。
Z軸低めにしてあるのね・・・
Grblのバージョンアップ
数日やり取りしてなんとかバイヤーがXloaderとHexファイルを送ってきたので、アップロードしました。
Arduino IDE で見る限り、Grbl1.1fにアップロードできたみたいです。
Grbl1.1にアップデートした新基板でCNC3018を動かしました。
バージョンアップしておいたEngraver Masterで確認。
Grbl0.9の時は設定できなかったLaser Optimizationにチェックが入れられるようになっています。
これは期待。
実際のレーザーカットでの比較。
上:旧基板Grbl0.9
中:新基板Grbl0.9
下:新基板Grbl1.1(laser optimization )
Grbl1.1でレーザ強度とnc速度の協調ができてるので、四隅が焦げ過ぎていないのが確認できました。
一歩前進(^。^)
Engraver MasterでGrblのセッティングをチェック。
laser optimizationの設定に連動して、Laserの設定が1にならないなぁ? ここが$32(レーザーモード)だと思ったんだけど
よくわからないので、Engraver MasterでDXFからGコードを吐き出して、GrblController(たまたまインストールしてた)で編集し実際にMDFをカットして確認しました。
結果、下の写真のように$32=1(レーザーモードON)、M4コード(ダイナミックレーザーモード)で加工したときだけ、矩形の四隅の焦げが緩和されています。
以上で、Grblのバージョンアップ完了です。