CO2レーザーカッターへの道(16)

前回の光軸調整の続きです。

注意(重要)

■必ず保護メガネを着用して作業してください。
■以降の写真は、設計中のものなのでカバーがない状態のものが多いですが、カバー設置後の調整を強く推奨します。
■本製作記録では実際に行った作業を できるだけ 正確に記述するよう心がけていますが、それでも言葉足らずや間違いがあるかもしれません。多くの先輩方の優れた記事が他にもたくさんありますので、多くの情報を吟味されて、安全に作業されるようにお願いいたします。

第1ミラー調整(第2ミラーへの入射位置 )

第2ミラーへのレーザー光の入射位置を調整します。

注)この段階では、まだミラーは取り付けません。
第2ミラーマウントが第1ミラーに最も接近するように、Y軸をレーザー管側へ移動させます。
第2ミラーマウント にマスキングテープを貼ってレーザーを照射します。

第2ミラーマウントが第1ミラーから最も遠くなるように、Y軸を移動させレーザーを照射します。

第2ミラーマウントが第1ミラーに近い位置にある場合と遠い位置にある場合で、第2ミラーへの入射位置のズレはこれぐらいでした。

上記2箇所での第2ミラーマウント上の入射位置が重なるように第1ミラー角度を調整します。
ミラー角度の調整ですが、下の写真のようなミラーマウント裏側のボルトで調整します。
Ⓐのボルトとスプリングでミラーマウントを固定していて、調整機構のテンションを決めています。
Ⓐのボルト を締め付けるとテンションがきつくなります。
あまり緩いと意味がありません。
Ⓑのボルトが実際に角度を調整するためのもので、ボルト付属のナットで動かないように固定します。
Ⓑのボルトの調整時には、ナットは緩めておきます。

ボルトを調整したら、レーザー照射を行い、2か所での入射位置が重なるまで調整を繰り返します。
調整が終わったら、Bのナットを締めておきます。ナットを締める時にボルトが動かないように注意します。

尚、 2箇所での第2ミラーマウント上の入射位置が重なっても、ミラーマウントの中央に入射しているとは限らりません。
入射位置がミラーマウントの中央にない場合は、次のような調整を更に行います。

第2ミラー入射位置の上下方向のズレは、第2ミラーマウントを上下方向に移動させて調整します。
ミラーマウントの取り付け穴が長穴になっているので、調整可能です。

第2ミラー入射位置の横方向のズレは、第1ミラーマウントを横方向に移動させて調整します。
ミラーマウントの取り付け穴が長穴になっているので、調整可能です。
この時、平行移動させることが重要です。
首を振ってはいけません。
第1ミラーを横に動かすことにより、第2ミラーへの入射位置が横方向に移動するので、第2ミラーマウントのほぼ中央まで入射位置を移動させます。

再度、第2ミラーマウントが第1ミラーに近い位置と遠い位置で入射位置を確認し、第2ミラーマウントへの入射位置がずれていたら、同じ位置になるまで調整を繰り返します。
「第2ミラーマウントの中央位置へきっちり入射」させることよりも、第1ミラーに近い位置と遠い位置で「第2ミラーマウントへの入射位置が同じ」ことを優先して調整すれば良いです。
なぜなら、次回の第3ミラーへの入射位置調整で、第2ミラーを動かすことがあるからです。
調整が終わったら、第2ミラーマウントにミラーを取り付けます。
【続く・・・】

 

 

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